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8月7日(日)
台風が過ぎ、夏の猛暑がいったん落ち着いた東京。また来る猛暑に先駆けるかのように、CAVE BEではピースフルで熱いライヴが行われた。




ゆるりと始まり、ネリチャギ、RAS LANTとそれぞれの空間を見事に作り上げ、最後にバトンを受け取ったB:RIDGE style。ふらっとステージに現れ、演奏が始まる。いい感じにお酒に酔った人や音楽に酔いしれる人でアットホームな雰囲気。ロック、サーフミュージック、レゲエ、ブルースと、あらゆるサウンドを独自のグルーヴで鳴らすB:RIDGE style。
彼らの人柄とでもいうのか、飾らない姿がその音とおもしろいくらい調和して、自然とまわりを巻き込んでいく。気がつけばゆらゆら踊ってる。そう、これ、音楽の原点だ。


2曲終えたところで、「(ギターの)弦、切っちゃったから、すぐ戻ってくるから、そのままで踊ってて」とヴォーカル&ギターのKOHDAIが下がり(まだ2曲目です)、こういうところにもこのバンドの姿がまた垣間見れたり。待ってる間のステージとフロアのグルーヴがまたなんとも言えず、ここからじわじわと凄まじいエネルギーが放出され、すべてがひとつの渦となっていく。「忘れちゃいけないことがたくさんある」と、ボブ・マーリーの「ノー・モア・トラブル」、そして、ギターのケンタロウがヴォーカルで3曲を披露。これまでの楽曲とはまた雰囲気の違う、「ソング・フォー・エネルギー」の力強さには圧巻。そして、ヴォーカルをKOHDAIに戻し、「ちょっとセッションしたくなっちゃったから!」とRAS KANTOのメンバーをステージに呼んで突然のセッション。ステージの上はくやしいくらい楽しそうな光景で、でもそれに負けないくらいみんないい顔してて、音楽ってやっぱりこういうもんだ、とまた納得。最高のバイブスの中、本編は終了。


すぐさま「アンコール」の声がかかったものの、どうやらまた弦を切ってしまったらしく、「ちょっと待ってて!」とのこと。全員揃ったところで「Sing my song」。最後の最後に穏やかにやさしく、そして熱く、心に染み入る1曲を全員で歌い、終了。

B:RIDGE styleのこの日のライヴは、“音楽”というものの本当の意味と、やさしさの中にある本当の強さを教えてくれたような気がする。なんて言っても正直なところ、“意味”なんてわからないし、何が“本当”なのかもわからないのがほんとのところ、なのかもしれない。ただ、いつの日も、音はこうやって繋がっていくし、何かを繋げていく。そして、この日受け取ったメッセージはかたちを変え、必ず受け継がれていく。それが音楽なんだ、とあらためて気づき、音楽の持つ力を信じられたことだけは紛れもない事実。それだけで、もう充分だろう。

Reported by Aya Fujisaka






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